【252】NIH(アメリカ国立衛生研究所)のJビザ保険情報(2018年‐19年)

▼Jビザ保険条件:
アメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)は、J-1交換訪問者と同行家族に対して、以下の条件を満たす保険への加入を義務付けております。
①医療費:$100,000/1事故・1疾病以上
②免責金額:$500 /1事故・1疾病以下
③医療本国搬送費用:$50,000
④遺体本国送還費用:$25,000
⑤引受保険会社の格付け:A.M. Best rating of A⁻以上等
J-1交換訪問者は、上記保険条件が記載されたJ-1 Exchange Visitor Program Certification of Health Insurance Coverage(誓約書)をNIHに提出する必要があります。
仮にJ-1交換訪問者が同条件を満たす保険に故意に加入しなかった場合には、交換訪問プログラムが強制的に終了させられる可能性がありますので、これから研究留学される方は充分にご留意ください。
▼J-1交換訪問者の健康保険:
NIHでのポジションにより、保険の手配が以下のように異なります。
①Visiting Fellows(ポスドク):Foundation for Advanced Education in the Sciences(FAES)が提供するAETNA Signature Administratorsという保険プランが用意されております。本人および家族の保険料の全額を、NIHが負担してくれます。
②NIHの職員:連邦職員用の健康保険に加入できます。
③その他のJ-1交換訪問者:母国から保険に加入してきても可とされていますが、国務省のJビザ保険条件をクリアしていること証する英文保険概要書をNIHに提出するよう指示されています。
▼AETNA Signature Administratorsプラン:
AETNA Signature AdministratorsプランはPPOタイプの保険で、利用する医療機関により補償条件が異なります。例えば、免責金額は以下になります。
・提携医療機関利用時:$250
・非提携医療機関利用時:$400
また自己負担割合は以下になります。
・提携医療機関利用時:5%(昨年度は0%でした)
・非提携医療機関利用時:30%
なお、入院医療サービスや特定の医療サービスを受ける場合は、15日前までに、Health Care Management Organization(保険管理窓口)へ事前通知し承認を得ること(Pre-certification)が義務付けられています。これを怠ると保険給付額が減額されます。
▼ご提供可能な比較表:
当ホームページから資料請求を頂けましたら、下記比較表を無料でご提供いたします。
①NIHのJビザ保険条件比較表
②AETNA Signature Administratorsとの比較表
※Jビザ保険条件比較表では、国務省の条件を併記すると共に、JALファミリークラブ海外赴任者総合保障制度による条件クリアの可否〔〇:ほぼOK、△:可能性あり、✕:難しい〕を表示しています。
※健康保険の比較表では、自己負担条件、利用可能な医療機関、保険料等について、JALファミリークラブ海外赴任者総合保障制度と比較しています。
【情報ソース】
・Jビザ保険条件:
https://www.ors.od.nih.gov/pes/dis/AdministrativeStaff/Documents/NH829_6.PDF
・AETNA Signature Administratorsプラン:
https://faes.org/content/explore-insurance-plans