2021.01.07 【507】Jビザ用米国民間医療保険の解説:GatewayのStudent Health Advantage
GatewayのStudent Health Advantageは、複数の米国大学がJ-1 Exchange Visitorに案内している米国民間医療保険です。
Standard PlanとPlatinum Planの2つのプランが用意され、いずれかを選択するようになっています。
▼概要:
・引受保険会社: Sirius International Insurance Corporation
・保険管理会社: IMG
・保険ブローカー: Gateway
・保険タイプ: PPOタイプ
※提携医療機関利用時(提携)と非提携医療機関利用時(非提携)で給付・自己負担条件が異なります。
・補償限度額(1事故・1疾病):
【Standard】 本人:$300,000、家族:$100,000
【Platinum】 本人:$500,000、家族:$100,000
・免責金額(1事故・1疾病):
【Standard】 $100(提携、非提携共通)
【Platinum】 提携:$25、非提携:$50
・自己負担割合: StandardとPlatinum共通
【提携】 0%(100%カバー)
【非提携】 $5,000までは20%(80%カバー)
$5,000~補償限度額までは0%(100%カバー)
・保険給付対象額: StrandardとPlatinum共通
【提携】 保険給付協定額として全額が保険給付の対象となります。
【非提携】 保険管理会社がUsual, Reasonable and Customary Charges(URC)基準で妥当と判断した金額が保険給付の支払対象となります。仮に、医療費とURC基準額を超過したと判断された場合は、免責金額や自己負担割合とは別枠で自己負担となります。
・既往症:
【Standard】 12か月間の待機期間の経過後にカバーされます。
【Platinum】 6か月間の待機期間の経過後にカバーされます。
・妊娠出産費用:
【Standard】 カバーされません。
【Platinum】 $5,000を上限に80%カバー(提携)、60%カバー(非提携)
・Repatriation of Remains: $50,000までカバーされます。 (StandardとPlatinum共通)
・Medical Evacuation: $500,000までカバーされます。 (StandardとPlatinum共通)
・保険料(例えば、本人+配偶者+子供2名の場合):
【Standard】 $9,972/年(2020年)
【Platinum】 $16,620/年(2020年)
※上記保険料は、夫婦共に31才から40才の場合です。
▼ここに注目!
★ 提携医療機関と非提携医療機関で給付条件が異なり、非提携医療機関で受診すると医療費の全額がカバーされずに自己負担額が多くなりますので要注意です。
仮に非提携医療機関で医療サービスを受けた場合の自己負担は以下のようになります。
①免責金額まで保険が使えないので、自己負担になります。
②免責金額を超えた医療費のうち、URC基準で査定された金額が保険給付対象額となり、医療費請求額とURC基準額との差額が自己負担になります。
③URC基準額の20%が自己負担になります。
★ 家族の補償限度額は$100,000となっており、医療費の高い米国では決して安心できる金額ではありません。数日間の入院で限度額を超えてしまう恐れがあります。
【情報ソース】
GatewayのStudent Health Advantage